アドミッションポリシーは大切か?

大学にはアドミッションポリシーというものがあります。

「入学者にはこんなことを求めますよ」というものです。

推薦系の入試で面接や口頭試問、プレゼン、小論文を書く人は必ずチェックするようになるとおもいます。

 

さてこのアドミッションポリシーは、入試のときにどれだけ重要視されるのでしょうか。

 

※ここからは推測も入ってきます

 

おそらく多くの私大ではここ数年で大きくアドミッションポリシーが改変されたのではないでしょうか。

うちの学校でも変わりました。

しかし求める学生が変わったわけではありません。

補助金をゲットするという要素が大きいと思っています。

学校を運営するために補助金はめちゃくちゃ大事なのです。

どのように入試で活用されているかで、補助金をもらえる額が変わる可能性があるのです。(補助金目当てでアドミッションポリシーを作っていないところもきっとあるはず笑)

そんな中で「この学校はこんな人材を求めているのか、私は該当しないから無理か...」という風な受験生が出て来ないとも限りません。

うちの学校では、「アドミッションポリシーに該当しないからこの受験生はいらん!」なんてことはあり得ません。むしろ受験生なんていればいるほどいいし、みんな入学しちゃいなよってくらいに思ってます。笑

 

だから

受験生のみなさん、アドミッションポリシーは一応調べておいて欲しいけど、そんなに神経質になって見てなくても、大体大丈夫だよ

とお伝えしたいのです。

くれぐれもこれは個人的な意見なので、お気をつけて笑

 

大学のパンフレットを見てみよう

いまあなたは気になっている大学はありますか?

もしあれば大学のパンフレットを見てみてください。

最初の10ページで学校の"色"が結構見えてきます。

 

 

|200冊読んで気づいたこと|

大学のパンフレットなんて、他の会社に制作の多くを任せている大学が多いのですが

うちの大学では大学のパンフレットの大部分を自分達で作っています。

そんなわけでめちゃくちゃ読みました。

ほんとに200冊くらい読みました。

 

https://telemail.jp/shingaku/contents/index.php

いまはデジタルパンフレットで読めるのでここのサイトマジでめちゃめちゃみました。

気になったパンフレットを取り寄せできるのもいいですね。

意外とパソコン画面で見るのと、手元の紙で見るのとでは印象が全然違います。

 

それはさておき大学のカラーが色濃く出るのがパンフレットです。

ほとんどの場合、最初の10ページ以内に学校で力を入れている活動が載っています。

 

・留学めちゃくちゃ行ってる

・地域での活動しまくってる

・エモい感じの写真入れまくって、清楚系なイメージを出してる

・ぶっ飛んだ学生のインタビュー載せて、個性大事にする感出してる

などなど

 

パンフレットを作る側もどんな印象を持ってもらうかをとても気にして作っていますので、ここに勝負かけてます。

この大学って、何に力入れてるんだろう?

自分の求めているところとあってるかな?

は実は最初の方のページに詰まってたりします。

 

そんなことを考えながらパンフレットを見てみると面白いかもしれません。

入学定員について知っててほしい

受験生にとって大事な指標である【入学定員】

今回はこちらについてお伝えしようと思います。

 

|定員の厳格化|

ここ数年定員の厳格化というのが進んでいます。

定員を遥かにオーバーして取らないでねってやつです。

大学としては1人でも多くの学生が欲しいのですが、ちゃんと守っているんですね。

これはなぜか?

 

文部科学省から入学者数は定員の1.○○倍までで抑えてと言われている

・それを守らなかったら補助金が減る

これなんです。

地方私大は補助金減ったらもうやばいんです。

私大はもはや歳入の限度がほぼ決まっているのです。

 

 

|そうすると地方の私立大では何が起きるか|

 

・まず推薦系で枠が埋まる(学校経営のため仕方がない)

・一般系の試験のうち、早めの日程で受けた人を多く取る

・最後の方の日程になると、併願先としても滑り止めとしても機能せず不合格続出

 

となります。

地方での受験を考える場合

志望校が絞れている人は推薦系(これはよっぽどでない限り落ちない)

迷っている人は一般の最初の方の日程

これに尽きます

 

いまだに古来のサムライみたいに

「退路を経って、国立一本に絞って合格を勝ち取ります」みたいな戦い方をする人がいますが、マジでおすすめしません。(昔の私です笑)

 

賢く、正しい努力をして進路を決めてくださいね!

大学を知るために

大学はどこを見て判断すればいいのでしょうか?

 

今回は2つの視点に分けて見てみようと思います。

 

  • 印象とイメージ
  • 数値と証拠

どちらも大切ですので、いろんな学校を比較してみてください。

 

印象とイメージ

大学の印象、イメージを見るときには主に以下の通り

・イメージビデオ

・ホームページのデザイン

・口コミ

・在学生、卒業生のインタビュー

オープンキャンパスの雰囲気

こんな感じでしょうか。

 

入学してからのキャンパスライフを想像して、モチベーションをあげることができます。「学校の中にこんな人がいるのか」「在学中にこんなことができるのか」「もし入学したらこうしてみたい」というふうに思って、勉強を頑張る糧になるのではないでしょうか。

ただし「ここまじでイケてるわ、もうここ以外考えられない」みたいに他の選択肢が見えなくなるほど信じきるのはおすすめしません。

 

数値と証拠

数値と証拠はどんなところを見れば良いでしょうか。

・資格の取得率、合格率

・就職率

・就職先

・学科で勉強できる内容

・学生満足度

・いろんなランキング

・偏差値

・学費

いろいろありますね。

数値と証拠は非常に大切で、本学の場合学校を選ぶ決め手としている人は半数以上いらっしゃいます。

この数値、結構ごまかされている場合もあるので、注意点をお伝えしますね。

 

資格の取得率、合格率を見る場合は「希望した人が全員試験を受けられているか」ということを確認してください。学校にとって資格の取得率、合格率はとても重要です。他大学と簡単に比較されやすく、また数字を伸ばすために頑張る目標になるからです。

実際に「あなたは〇〇の試験を受けるための学内テスト(足切りテスト)に不合格なので受けられません」的なことがあったりなかったり・・・

この辺は出願前に要確認です。

 

就職率も同じく要注意です。少しややこしいのですが、就職率には2つ種類があります。

就職率=就職者数/就職希望者数*100

実就職率=就職者数/(卒業者数ー大学院進学者数)*100

 

問題は就職希望者数です。言い方は乱暴になってしまいますが、卒業後何もしない「ニート」になっているような人が含まれていないのです。

卒業生100人いたとして、50人が就職希望、49人が内定をもらい、その他50人はニートとすると

就職率=98%

実就職率=49%

となります。(カオスな学校笑)

就職率を見る時は是非卒業者数と就職者数をみてください。

 

その他、就職先は「過去5年の主な就職先」のように以前の奇跡的に良かった就職先を載せていないか、「授業料」の他に「4年間でかかる実習費」や「施設設備費」などの見えにくいお金はどのくらい必要なのか。

個人的に数字って結構ごまかしてるところあると思ってます。

 

ぜひイメージと印象、数値と証拠の2つの視点で学校を見てみてくださいね。

 

 

大学選びどうしようと思っている高校生にみてほしい〜地方私大職員から見た大学〜

 

大学って見る人によって見え方が違うんです。

地方に住む高校生、地方の大学に進学を考える高校生に見て欲しいです。

首都圏の大学やハイレベルの大学を希望している方は、この記事をそっと閉じてください笑

 

 

 

まず簡単に自己紹介

高校、大学と九州の実家から通い、そのまま通っていた大学(地方中堅私大)の事務職員になりました。

いまは高校生とよくお話をするようなところで働いています。ちなみに28歳です。

こんな感じです。

 

さて、高校時代に自称進学校で過ごした私はこう先生から言い聞かせられていました。

「国公立に行くことが親孝行になる。偏差値の高いところに行け。それが素晴らしい人間だ。」

毎日言われていたので、本当のように思っていました。

もちろん人間にとって環境はとても大事です。

勉強を継続して頑張って、その結果が実って知識がついた人の中にいると何となく自信がつきます。

 

かく言う私は、地元の国公立に落ちて地元の私大に通うことになりました。いま思い出してもセンターでよくあんな点数出せたなと笑

国公立の呪縛にかかっていた私はいわゆる「劣等生」になったのです。

しかし大学職員になってようやくたくさんのことに気付きました。

 

 

環境は大切、でもそれが全てではない

 

国公立大学に入れる人は多少の差はあれど、全教科満遍なく点数を取れる傾向にあります。物事の理解度が高かったり、継続した努力ができる人が多いように見受けられます。このような環境に身を置くと確かに自身の成長に繋がると思います。

では地方中堅私立ではどうか。ある一定の教科、もしくは才能が飛び抜けた人が非常に多いと感じています。そして継続した努力をしている学生は、意図した進路を選ぶことができています。

全ては自分次第です。偏差値に振り回されてはもったいない!やりたいことがあれば、それができる学校を選ぶのが1番です。

 

 

もう私大は高くて行けないところではなくなった?

 

とはいえ基本私大は高い。学費の工面をする方法は大きく2つ。

奨学金借りて、あとで返す

・減免を勝ち取る

 

このうち「減免を勝ち取る」は各校独自の奨学生制度で、かなり狭き門です。取れれば大きいですが難しい。

 

こうした状況を打破できるかもしれない制度ができました。

日本学生支援機構の給付型奨学金です。

入学金と授業料の免除(上限あり)+お金の給付(返さなくていい!)

詳しくはこちら↓

独立行政法人日本学生支援機構 - JASSO

該当すればお金の負担は大きく減ります。私立大はすでに通いやすい時代です。

 

 

どこを見て判断しようか?

 

お金

資格

口コミ

評判

学科の内容

就職

環境

いろいろあります。

どこを選んでも全部思い通りってとこは少ないんじゃないでしょうか。

自分の一番譲れないところは何でしょうか。まずはその辺りから考えてみてください。

 

ちなみに!

先輩や先生からいろんな情報を聞くと思います。

口コミは影響力が高い割に、主観的なものが多く、あまりアテにならないことが本当に多いです。

ぜひ自分の目で確かめて見ることを強くおすすめします。